保育園の遊具たち~乳児編~

あそび2024年02月28日

<拝島保育園の遊具の特徴>

子どもたちが保育園で毎日あそぶときに欠かせない様々な遊具たち。

保護者の皆さんも、送迎時に子どもたちが保育室であそんでいる姿を目にする機会が多くあるかと思います。園によっても、子どもたちのために用意している遊具は様々。今回は0,1,2歳児クラスで使っている遊具について紹介したいと思います。

 

拝島保育園では手作り遊具を中心とした、あまり具体的ではない、色々な用途で使える遊具を主に使用しています。このように書くと難しく感じるかもしれませんが、たとえばおままごとに使う材料も、にんじんやだいこんといったまさにそのもの!といった具体的な道具は乳児クラスにはあまりありません。代わりに色々な色や大きさのお手玉、チェーンなどがたくさんあります。具体的な形のものはそのものとしてしか使われないことが多いものですが、カラフルなお手玉やチェーンはどうでしょう。赤いお手玉はトマトにもいちごにもなり、チェーンはうどんにもラーメンにも、ジュースにも変身します。

 

乳児期は自分の身の回りの色々なこと・ものの認識がまだあいまいで、少しずつ自分の身の周りの色々なこと、ひと、ものなどの認識を深めていっている最中です。

認識が深まっていくにつれ、だんだんと自分でイメージしたことを遊具を使って見立ててあそぶようになっていきます。そういうときに、それぞれのイメージしたことを自分なりに道具を使って表現できるように、変幻自在の遊具をたくさん用意しています。年齢が上がってくると、具体的な遊具がイメージを表現する助けにもなるので幼児クラスではそういった遊具も登場します。

 

<手作り遊具いろいろ>

〇スナップ棒

両端にスナップボタンのついた棒状の遊具です(棒の部分は綿が入っていてやわらかく、簡単に曲げられます)。

 

スナップボタンなので、凹凸があり、もちろん形を合わせないとはまりません。なおかつ、ぐっと差し込むように指先に力を入れないとはまらないので、力の入れ方や持つ場所もなかなか重要です!こんなふうに、大人には簡単なスナップはめも、小さい子どもにとってはいろんな力が備わってやっとできるもの。子どもたちはあそびながら練習し、形やはめ方があることを知ったり、指先の器用さが育っていきます。

もう少し年齢が上がり、上手にはめられるようになると、今度は様々な見立てあそびに使われるようになります。

丸くしてドーナツやネックレス、大きな丸にして海やプール、長くつなげて消防隊のホースや釣り竿、たった一本そのままでお医者さんごっこの体温計や「お口あーんしてくださいね~」のあの道具…(舌圧子、というそうです)などなど、これまで子どもたちが見立ててきたものを挙げるときりがないほど、色々なものに変身します。無限に広がるそのアイデアがとっても面白く、子どもってすごいなあと感じます。

 

<着飾ってかわいい!身に着ける遊具たち>

園で出している遊具のなかに、身に着けられる遊具も色々な種類があります。

スカートや帽子、スリッパやレッグウォーマーなどなど…。これらもすべて、サイズやあそびやすさを考えながら、布から選んで職員が手作りしたものなんです。

子どもたちが着飾っている姿は何ともかわいらしいですよね。

スカートがまだしっかり上げられず、お尻の下で止まっていたり、何枚も重ねばきしたり、そんな姿も日常茶飯事でほほえましく見守っています。

こういった身に着けるあそびも、ただただかわいいだけではありません。スカートをはく、という動作はそのままパンツやズボンをはく動作と同じ。スリッパは靴をはくときの動きだし、レッグウォーマーは靴下をはくときの動きと同じです。ほかにもビーズの輪を首にかける動きはエプロンをつけたり、上着を着るときの動きと同じ…。と、こんなふうに、生活の中で必要な衣類などの着脱のときの動きと、同じことが経験できる優れものです!

着替えが自分で上手にできるようになってほしいとはいっても、着替えだけを子どもが練習するのには限度があります。

でも、こうしてあそびの中で同じ動きのできる遊具をそろえておくと、子どもたちはあそびながら何度も繰り返し練習することができます。

子どもたちはあそんで楽しい!たくさんやっているうちにいつのまにかズボンや靴下をはくのが上手になったぞ!とまさに一石二鳥!ですね笑

 

こんな風に、乳児期の子どものあそびは生活のこととつながっていることが多いんですよ。

あそびながらいろいろなことを考えたり、たくさん練習したりしています。だから子どもにとってあそびはとっても大切なんですね。

身近なあんなものも遊具になる!〉

子どもたちが日々あそんでいる遊具の中には日常生活で大人が使っているものもあります。たとえば・・・茶筒やクリームの空き容器、製氷皿…などなど、これらのものも子どもにとっては立派な遊具になります!

そんなのがおもちゃになるの?と思う道具もいろんな使い方ができます。クリーム容器や茶筒は使い終わった容器をきれいに洗うと遊びに使えるので、購入しなくても遊べますよ。割れないお皿やコップも人気で沢山あそんでいます。他にも飲み終わったペットボトルにお水とビーズを入れると、水の動きや光に透かして見るととっても綺麗です。

 

 

 

 

 

 

茶筒は繰り返し開け閉めしたり、中にチェーンを入れて振って音を出したりと様々なあそび方ができます。開ける時は両手でしっかりと持ち、引っ張って開けています。閉める時は蓋の向きをよーく見ています。

クリーム容器は手首をひねり蓋を回す必要がある為、茶筒よりも難しい様です。大人や他の子が開け閉めしているのを見て、真似をして回そうとする姿もあります。諦めず何度もチャレンジして、開けられるととっても嬉しそうに大人に見せてくれますよ!

水入りぺットボトルを転がしたり持ち上げて、水の動きを楽しむだけでなく、写真の様に手元をよく見てビーズ輪を通して遊ぶ姿も見られます。

 

 

 

 

 

 

洗濯ばさみもたくさん用意すると色々な用途に使え、人気の遊具です笑

身近にある日用品も子どもにとっては面白い物で、あそびながらその物の性質(形、固い、柔らかい、転がる、音が鳴る、重さ、開けられる‥などなど)を発見しています。1つの道具でも、決まった使い方が無くいろいろな用途に使えるからこそ、子どもが夢中になってあそんだり、その子ならではの発想や工夫があったりするものです。そうやって自分で考えて、自由にあそぶことがとってもすばらしい!と私たちは思っていて、遊具選びをしています。

子どもたちがどんな遊具でどんな風にあそんでいるか、ぜひ、送迎時に注目してみてくださいね。

 

 

 

 

乳児 わらべうたとは

あそび2021年12月28日

みんなが持っている楽器、声で歌い継がれてきたわらべうた。

乳児でどのように、わらべうたが行われているのか紹介していきます。

 

つくしぐみ

子どもをひざに乗せ弾ませながら歌う「馬はとしとし」を行っている場面です。

子どもたちは、わらべうたが大好きで歌うと

ニコニコしたり、手をたたいて喜んでくれています。

 

 

ももぐみ

わらべうた「なべなべ」を大人が歌いながら子どもたちが

身体を揺らしている場面です。

同じ言葉とリズムを繰り返すものなのでゆったりとした

テンポで穏やかな気持ちになります。

 

すみれぐみ

「もぐらどん」を行っている場面です。

つくしぐみ、ももぐみでたくさんわらべうたを経験し

すみれぐみになると、より大きな集団でわらべうたを行います。

「友達と楽しみたい」「一緒にやりたい」と思うようになり

わらべうたが始まると自然と子どもたちが集まってきます。

 

 

 

大好きな大人の優しい表情やおだやかな声は子どもの心をやわらげ安心させます。

わらべうたで遊ぶ時間は、大人と子どもの情緒的結びつきを深め、

よりよい関係になります。

子ども達のよい耳、よい心を育て、子ども達が色々な音楽に出会った時に

共感・感動し、心豊かになれるよう歌っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

乳児のあそび

あそび2021年06月22日

 

<つくしぐみ>

自分の好きな道具を見つけ、まっしぐら!

          

          「いい音するね」「楽しいよ」とやりとりしているように
           見えて微笑ましいですね。
          
  
 〈ももぐみ〉

 

                カップにひとつずつビーズを全部入れられました。
                      最後までやり抜くことで自信や意欲に繋がっていきます。

 

                    

          ぶら下がったり、押し歩いたり、昇ったり降りたり
          繰り返していく事で自分の身体を使う練習をしています。

 

   〈すみれぐみ〉

             車掌さんになりきって電車を運行しています。
              「お出口は、右です」「ガタン ゴトン」

 

砂をすくい楽しんでいる子、作ったものを

  ご飯に見立て目的を持って作っている子と

     あそび方は様々。それぞれのあそびを大切に見守っています。

 

 

0~3歳のあそびは、練習あそびです。

子どもはあそびを通して、色々な素材、感触の道具に触れ、

布が軽い、積木は固いなどといった物の性質や扱い方を知っていきます。

子どもの自由なあそびを大人がいつも見守り、

子どもの発見や気づき嬉しい事などを見逃さずに共感していく事で

子どもの自信や意欲につながっていくため、大切にしていきたいですね。

乳児のおもちゃ紹介3

あそび2020年11月28日

 

0歳児クラスのつくしぐみで人気の「チェーン落とし」です。

0歳児は1番月齢差が大きいクラスです。
月齢の小さい子どもは手全体で握って感触を確かめたり

口に入れて確かめたりします。

 

 

1歳前後の子どもたちは、指先を使ってつまんだり、

ミルク缶に落としたり、手を入れて出し入れを繰り返し楽しんでいます。


腕を上げて長いチェーンも入れることが出来る様になります。

 

 

子どもは同じあそびを繰り返すのが特徴であり、

自分の手で繰り返し繰り返し

あそび、あそび尽くしていくのです。

何度も繰り返すのは、それが更なる満足感や情緒の安定に

つながっていくからだと思います。

 

 

乳児のおもちゃ紹介2

あそび2020年11月28日



 

このおもちゃは何で出来ていると思いますか?

 

 

 

答えはペットボトルのキャップです!

 

 

1歳児のももぐみで人気の「キャップジャラ」です。

見た目がカラフルで軽くてとても持ちやすく、振ると

「カラカラ」と音がします。

 

穴の開いた容器に入れたり

 

たくさん入れたり

 

並べたりもします。

 

 

 

「こうしたい」という目的をもって遊べるようになり、遊びに思いが表れます。

出来た時は、手を叩いて「満足感」や「達成感」を得て

「みてみて!」と大人に嬉しそうなまなざしを向けます。

こうして周りの大人と喜びを共感し、認めてもらう事で意欲や自信が

育まれていきますね!

 

乳児のおもちゃ紹介

あそび2020年11月28日

 

このおもちゃは「花ビーズ」です。

2歳児のすみれぐみではとても人気。

カラフルで子ども達も大~スキ!!

 

いくつもいくつも積み上げたり

 

色ごとに分けて入れたり

 

 

さしてみたりと色々工夫しています。

 



 

出来たものを色々な物に見立てて遊んでいます。

 

 

 

それぞれの遊び方に個性が出てくる時期で、色々な遊びの中で

真似したり、刺激したりしながら遊びが発展していきます。

言葉のやりとりをする楽しさを感じる事で言葉も豊かに育まれます。

スペースを設けていく事で、遊びの世界に入っていくことができ、

友だちともイメージを共有しやすくなりますね。

 

 

自然公園であそんだよ!

あそび2019年10月21日

今月は大きな台風がやってきたり、雨が多かったりで気持ちよく戸外で

あそべない日々が続いていますね。

子どもたちがとても楽しみにしていた「あそびのひろば」も猛烈な台風の影響ではじめて中止という

決断をしなければならず大人も子どももとても残念に思っていました。

ようやく雨もあがり「よし!!今日なら行けそうだよ!」と言う日に

幼児3クラスで自然公園のひろ~い空間を使ってあそぶ事にしました。

お茶とこの日だけの特別なおやつを持って「出発!!」

3クラスでコースを変えて現地集合。

公園では早速みんなで大きな円をつくり「体操」を行いました。


保育園の庭ではこんなに大きな円を作るのはとっても難しいので

これも自然公園ならでは。



走ったり、伸ばしたり、ひねったり、上げたり、下ろしたり

いつもはクラスごとにする体操もこんな風にみんなでやるとまた違った楽しさがあります。

 

クラスごとでもあそびました。

子どもたちの大好きな「家なしリス」

大人の合図で大事な家を探すあそびですが・・家はどんどん減っていきます。

足が速いだけではうまくいかず

残りの家を確認したり、大人の合図に注目したり

小さい子でも上手に残る子もいるんですよ。

たくさん体を動かした後はお楽しみの・・・

水分補給とおやつの時間♡

みんなこの特別感を存分に楽しみ喜んでいました。

さ~て!

休憩したあとは3クラス対抗でリレーを行う事にしました。

2人組で縄をまたいだり、くぐったり、コーンを回ってきて次の人にタッチ。

大きいひとと小さいひとのペアでは

引きずらないように加減したり(しないペアもありましたが・・)

興奮しすぎてタッチを忘れたり

あれやこれやとありましたが大盛り上がりでしたよ。



とっても楽しかったので4回戦も行ってしまいました。


速かったクラス、惜しかったクラスとありましたが

みんなが一つの事に一生懸命になってとっても楽しかったです!

 

親子で楽しむ「あそびのひろば」の中止はとても残念でしたが

こんな風な機会をつくり3クラスであそべた事は大人にとっても楽しく

とても開放的な気分になりました。

「また行こうね!!」

子どもたちからの声、実現出来たらいいなあと思っています。