あそび

あそび

子どもにとってあそびはとても貴重な学習の場です。
あそびの中で自分の身体の使い方や物の扱い方、物の性質などを知っていき、知的にも身体的にも発達していきます。
また、身近な大人や仲間との関わりを通してコミュニケーション能力も身につけていきます。
私たちは子どものあそびを大切に考え、子ども自身の気付きや発見を尊重し、自分でやってみようとする意欲を育てていきたいと思っています。

乳児のあそび

乳児の遊び

乳児期は自分の手足をなめてみたり、声をだしたりすることも大切なあそびです。いじったりなめたりしながら、1つの物に関わる行為を通して、自分と物とを区別していきます。
押したり引いたり、くぐったりまたいだり…そういった様々な運動をあそびの中で繰り返していくことで自分の身体を使う練習をしています。戸外はもちろん、室内やベランダでも全身を使ってあそぶ経験がたくさんできるようにしています。

乳児の遊び

子どもはあそびながら色々な素材·感触の道具に触れ、布は軽い・積み木は硬いなどといった物の性質や、扱い方を知っていきます。

乳児の遊び

子どもがイメージをふくらませたり、色々なものに見立てたり、子どもの自由な発想のもと多様 な使い方ができるよう、手作りの遊具を多く用意しています。「これは何かな?」「やってみたいな」と子どもが自分から意欲的にやろうとする気持ちになれるように環境を整えるようにしています。

乳児の遊び

また、子どもの自由なあそびを大人がいつも見守り、子どもの発見や気づき・嬉しいことなどを見逃さずに大人が共感していくことで、子どもの自信や意欲につながっていきます。

幼児のあそび

幼児の遊び

一人あそびの時は物を出したり入れたり、 並べたり自分の体を目的に合わせて動かす練習をた<さんします。 動作が自在にできるようになってくると周りの人に関心が向き、 互いに影響し合って 真似をする姿も見られます。 そして、物を何かに 見立てたり何かのつもりになったりしてあそびま す。

幼児の遊び

「いってきます」「ただいま」と言って出かける真似をしたり、飲む真似や食べる真似をしておうちごっこやお店ごっこに広がっていきます。このような役割あそびが幼児のあそびの中心的なものです。
また、友達と関わっていく中で自分の気持ちを相手に伝えたり、自分とは違う相手の気持ちに気が付いたりといった社会性が身についていきます。

幼児の遊び

このように、友だちと好きなようにいろいろな役を分担し合ってあそんだり、互いに考えや思いを伝えたり、受け入れ合う友だちとのあそびの中で自分のや りたいことが実現されると、満足感が得られ、自分自身に肯定感が育っていきます。
そのために、大人は小さい頃と同じように、子どもが意欲的にあそべるよう環境を整え、子どもの気持ちに共感しながら助けています。
私たちは、子どもたちに “自分を好きになる気持ち” をもってもらいたい思っています。

わらべうた

わらべ歌

わらべうたとは、一言でいえば伝承音楽…大人から子どもへ、子どもから子どもへと昔からうたい継がれてきた音楽です。
リズム・旋律ともに素朴で子どもたちにとっても歌いやすいものです。
楽器等の伴奏はなく、人の声のみでうたわれます。
人の声だけでうたうわらべうたは、うたう人(母親や身近な大人)と子どもの間に愛情あふれる温かなコミュニケーション体験をもたらしてくれます。

乳児クラスでは1対1で、子どもひとりひとりに うたってあげたり、手をとってあそんであげたりします。
視線を合わせ、顔を合わせて一緒に楽しむ中で、共感しあうことは、コミュニケーション能力を身につけていく中での大切な最初の第一歩であると考えています。

大人と子どもが1対1で向かい合ってする ‘‘あそばせあそび" は、子どもの手や顔に触れたり、リズムを感じながら一緒に楽しめ、楽しむ中でスキンシップをとることができます。他にもうたいながらあそぶ “あそびうた" や、調子よくひょうきんに言ったりする “ ごろあわせ" などがあります。

幼児クラスでのわらべうたあそびは1対1から、より大きな集団でのあそびになっていきます。友達 1とうたい、聴き、動き、役を担う。その中で一緒に楽しむことはもちろん、ルールを守る大切さも学んでいきます。

伝承的なわらべうたあそびを楽しむ中で、社会性やルール感が育っていき、同時に体をコントロールする力やリズム感が育つことにもつながっていきます。