夏の経験

あそび2025年09月29日

ここ数年、異常な暑さが続いている夏。それでも子どもたちにとっては特別な夏。

夏は保護者の方や、兄姉たちの夏休みに合わせて各家庭で色々な経験をすることが

特に多くなる時期でもあり、その楽しかったり、珍しいものを見たり、

ちょっと勇気を出した経験を保育園での遊びに活かす子がとても増えてきます。

 

まずは夏と言えばプール。保育園でのプールもみんな大好きですが、

家のお庭プールだったり、親戚が集まってのプールだったり、川や海に行く子もいて、

それは保育園の経験とはまた違った楽しさがありますね。

 

それを部屋の中で再現しようと、仲間と一緒に工夫を凝らし、段ボールで壁を作ったプールは大繁盛。

仲間の中での役割も自然と決まり、ライフセーバー役や体操をする人、受付の人もいます。

そして子どもたちは色々なことをよく見て経験して覚えています。保育園でプールに入る時は、

靴下は脱いだら上履きの中に入れるという約束を覚えているので、脱いだ靴下は上履きの中に入れて端っこに。

タオルは決められた場所に置き、体操をしてから、シャワーを浴びて水に入るという順番も

しっかり覚えています。中には「そろそろ水分補給の時間だよ!」と休憩するようアナウンスをし、

自分たちの経験したことをどんどん言葉にして楽しんでいます。

最近よく耳にする「熱中症になるから気を付けて!」も子どもたちもよく言葉にしています。

 

他にも家族や親せき、友だちとキャンプやお庭でBBQをしたことのある子たちが、

かごや網を使い、赤いかまぼこ板を火に見立ててお肉やお魚、野菜を焼いてみたり、お化け屋敷を作って仲間を驚かせてみたり、

お祭りごっこではチョコバナナを自分たちで作って出店を出したりと子どもたちの遊びは無限大に広がっていきます。

 

また遊びだけでなく、楽しかったことを絵でも表現しますが、その表現方法も様々。

 

マーカーや、絵具、クレヨンを使ったり、

畑でとれたピーマンを使ったスタンプの形をヒントに花火に見立てたり、

飛行機や人の顔に見立てたりと

大人の想像力をはるかに超えた表現方法で楽しかったことを周りと共有しています。

楽しかったとても暑い夏も終わり、少し涼しくなると思われる秋。

今後も沢山の経験をヒントにどんな遊びが生まれていくのか楽しみです。

畑と野菜と子どもたち

その他2025年09月03日

幼児クラスは自分たちの畑をクラスの前にそれぞれ持っているのをご存じでしょうか。

季節によって育てる野菜は変わりますが、その前の土づくりから行っています。

土を一旦畑から全部出した後、不要な根っこ等を取り除き腐葉土や栄養を加えてみんなでまぜこぜ。

ふかふかになった土は畑に戻し新たな野菜を育てる準備を整えます。

畑で何を育てるかは毎年5歳児を中心にみんなで相談して決めます。

お家で何がいいか考えて来てくれる子もいるんですよ。

そうして決まった野菜の苗や種を長い間お世話になっている近くの園芸屋さんにクラスを代表して

5歳児が買い物へ行きます。

 

各クラスの畑に植えられた野菜たちは日々子どもたちが水をやり、日当たりを気にし、時には肥料を加え苗の成長に関心を示しながらどんどん大きくなっていきます。

植えたばかりの頃はこんな小さく細いきゅうりも・・

こんなに長く太くなって収穫の時をむかます。

6~7月には各クラスこのようにどんどん収穫できていくのでその後どうするのかを

ここでまた子ども達と相談をします。

「絵、描きたい!!」という子も多く

じーーーっくり観察し、トゲトゲや色、におい、感触など自分なりの素敵な表現が見られますね。

もちろん「食べたい!!」という意見が大半なのでそこは給食室とも相談。

味付けする事もありますが、ただ炒めて素材そのものの味を楽しむ事もあえてします。

味見の前にまずは観察。

どんな匂い?どんな色?どんな形?子ども達の気づきも大切にします。

きゅうりは少し塩を振って・・

自分たちが育てた野菜はどんな味かな?

少し苦かったり、青臭かったりするものもありますが、それも野菜そのものの味。

それまで苦手だったのに新鮮な野菜を食べたことをきっかけに好きになった子もいるんですよ。

 

 

今年ははじめて「ポテトサラダ」も作ってみました。

クラスごとのプランターで育てたジャガイモは大小さまざま。まずはみんなで洗って・・

蒸し器で蒸して・・

交代で潰して・・

一緒に収穫したキュウリも切って混ぜる事にしました。

完成した「ポテトサラダ」は同時期に収穫したインゲンと共に昼食時に食べました。

それはそれはよく食べましたよ。「皆で育てたんだよね!」「美味しいね!」・・

 

お店に並んでいる野菜を見るだけではなく、実際育っていく野菜を間近に見る事は

子どもたちにとって貴重な経験となり食べ物への興味関心へと繋がっていくといいですよね。

当たり前に食べ物が近くにある時代だからこそ手間暇かけて育てていく事の大切さも感じてもらいたいです。

この経験を家庭のお手伝いに活かしたり、「家でも作ってみました!」・・そんな声を聞かせていただくのを楽しみにしています!