職員研修~未就学児施設におけるリスクマネジメント~

お知らせ2026年03月12日

 

 未就学児施設におけるリスクマネジメントについてのオンライン研修を職員全員で受けました。講師は乳幼児の事故事例や予防などの研究をされている、心理学士の掛札逸美先生です。

保育園で起こる痛ましい事件は、ニュース等で目にすると思います。そういった事が起こらないように、命に関わる危険をあらかじめ予測して取り除くためには、保育園はどのように考えていけばいいのかを詳しく教えていただきました。

また子どもの発達や園の環境、大人の関わり方など様々な観点からリスクマネジメントについてお話を伺ったので、少し抜粋して共有したいと思います。

 研修の中では、子どもの成長発達は無限大の価値、しかしそれには命を落とすリスクも伴うというお話がありました。

子どもの成長発達はとても価値のある事です。その原動力は「大人の真似をしたい!」という意欲です。それにより生活習慣が身に付いたり、語彙が増えたり、お友達とのやり取りの仕方を学んだりと成長していきます。

しかし裏を返せば子どもは危険なことも真似してしまうという事です。「死」の概念が理解出来るのは10歳くらいと言われているそうです。4,5歳児ではまだ因果関係を学ぶ途中、「こうすると危険」はまだ理解していません。

例えば大人が子どもの目の前で高い所の物を椅子に乗って取ろうとすれば、子どもも真似して取ろうとします。子どもの目の前で薬を取り出して飲めば、子どもは見つけだして飲もうとします。

子どもが中途半端に真似をして危ないことは子どもの目の前でもしないと掛札先生は強く仰っていました。

真似をしたい!という気持ちは成長発達の原動力でもあり、時に命を落とす要因にもなります。

また大人ができない、しないと思いこんでいることもしようするのが子どもです。反対に大人が「できる」と思っている事もできない時もあります。できるはず、しないはず、と大人が思い込んでしまわないことが大切と教えていただきました。

◎危ない事は「ダメ」と言うべき。

 命に関わるような危ない事は「ダメ」と伝えることが必要だと仰ってました。ただ「ダメ」と言うだけで終わらせるのではなく、どうしてだめなのか、どうしたらいいのかも具体的に一緒に伝えてあげることが必要です。

子どもに伝わるように穏やかに説明する事で、因果関係を少しずつ理解していきます。そして大人から受け取った言葉によって、自分で自分を止められたり、言葉を自分の道具として使っていけるようになるそうです。

 子ども達の遊びの中で綺麗に洗い物をして乾燥させていたり、話していると大人びた言い回しが出てきたり、大人をよく見ているなと驚かされる場面が多々あります。その意欲で子どもたちが危険に晒されないように「子どもが中途半端に真似したら危ないことは目の前でしない」を意識して、大人は行動を考えてきたいですね。

 

 子どもが成長発達するために得られる経験それに伴う危険天秤にかけて、バランスを図っていく事が保育におけるリスクマネジメントです。価値のある経験にはそれ相応のリスクがあると仰っていました。

子ども達が安全に過ごせることを第一に考えて、その中でもたくさんの良い経験が出来るように、私たちは日々保育を考えていきたいです。