メラトニンは夜に出るホルモンで、脳の奥深く松果体から分泌され、抗酸
化作用(老化防止、抗がん作用)・リズム調整作用・性的成熟の抑制という
働きがあります。
昼間の光で分泌を高めるという働きがあるので、昼間は
しっかりと明るいところで遊ぶことが大切です。メラトニンは1歳から5歳
ころに一生のうちで一番たくさん出て、減るのがちょうど思春期です。結果
として、性的な成熟が起きます。しかし、夜でも明かりを当てると出が悪く
なり、夜更かしのほうが朝のメラトニン濃度が低いこともわかっています。
ですから、メラトニンの分泌が低下することによって、二次性徴の促進(胸
が膨らむ・生理がはじまる・恥毛が生えるなど)、抗酸化作用低下からの発
ガンの問題が心配されます。
コルチコステロイドは生命の維持に不可欠なホルモンで、血圧を維持し、
血糖値を高めます。コルチコステロイドの血中濃度は早朝に高く、夜間に
低くなるというリズムを示します。しかし、いわゆる夜型の成人では、コ
ルチコステロイドの分泌パターンが変わり、朝のピークが低くなり、夕方
にもピークが現れるようになります。つまり、夜更かし朝寝坊では、早起
き早寝に比べて朝のコルチコステロイドの分泌が悪く、「目覚め」に対し
体が準備不足の状態で朝を迎えるので、すっきり起きることができません。
コルチコステロイドはストレスに対抗して分泌されるホルモンなので、人
間は朝起きるというストレスに対し、コルチコステロイドをたっぷりと分
泌させて対処しているのです。「子どもにはできるだけストレスを与えな
いようにして育てたい」気持ちはわかりますが、適切なストレス、すなわ
ち、しつけ、我慢、ルールを守ることなどは、子どもたちを育てる上で、
なくてはならない事柄です。「夜は寝るまで放っておく。朝起きるまで放
っておく。」では、コルチコステロイドの分泌パターンが変わってしまい
ます。ある検査結果では、「学校で毎日イライラしている子どもたちは、
コルチコステロイドの分泌パターンが乱れていることが考えられる」とあ
ります。夜更かしの積み重ねで、子どもの心が良くも悪くもなる結果です。
先月に引き続き、夜更かしの問題点の
      「2 メラトニン分泌の低下」
      「3 コルチコステロイド分泌パターンの変化」
                   についてまとめました。
睡眠は十分にとってますか? その3
昔から言われている「早寝早起き」は科学で証明されてきました。
目をつぶっていても朝の光をあびせることで、脳の刺激になります。
早起きをして、夜ふかし、朝寝坊、という悪循環を断ち切ることが
大切です。