感染症一覧表
病名 病原体 好発年齢 潜伏期 前駆期(早期の症状) 症状の特徴及び経過 季節流行 伝染力 免疫 登園停止期間 その他注意事項
麻疹
(はしか)
麻疹
ウイルス
7〜8ヶ月
2〜4歳
(2歳未満が多数)
10〜11日 3〜4日間の発熱。
咳・くしゃみ・鼻水・目やに。
結膜炎をおこすこともある。
淡紅色の発疹が首から全身へ
広がる。5〜6日で茶色の発疹。
コブリック斑←頬の内側下歯の
奥歯に面して粟粒大の斑点がみ
られる。
1年中みられる。
特に5・6月に多い。
発病後3〜4日から
おできがでてくるま
でが最も強い。

主要症状
消失後
7日まで。
肺炎・中耳炎(両側)
脳炎(0.1%)
などの合併症に注意。
水痘
(水ぼう瘡)
水痘ウイルス
(帯状疱疹)
2〜6歳
3ヶ月までの
乳児はなし。
成人は重症
2〜3週間
(13〜
 17日)
はしかのような症状はないが
発疹で始まり、37〜38℃の
発熱・食欲不振。
斑点が急激に進展し
丘疹→小疱疹→かさぶた
頭の中や膣内にもできる。
冬から春 極めて強い。発疹が
できる一日前から、
かさぶたになる間は
感染源。

全ての発疹が
かさぶたに
なるまで。
かゆみがあるので爪を短くきっておくこと。
帯状疱疹と同じウイルスなので、はじめて
感染すると、水痘になり、ウイルスは神経
筋に潜んでいて、体調をくずすと
帯状疱疹になる。
流行性
耳下腺炎
ムンプス
ウイルス
4〜7歳に
最も多い
9〜30日
平均17日
熱・頭痛・嘔吐・腹痛
食欲不振などの症状
が1〜2日続く。
耳下腺が腫れる。(片側だけの
場合もある。)腫れは3〜15日、
平均8日間続く。
1年中だが真夏
真冬の2回に
ピークがある。
潜伏期間中も他人へ
移す。耳下腺が腫れ
る1週間から9日間は
伝染力が強い。

耳下腺の腫れが
完全にひくまで。
重症になると難聴や髄膜炎を起こす。
思春期以降では卵巣炎を起こし、
男女共に不妊症になることもある。
風疹
(三日ばしか)
風疹
ウイルス
2〜4歳 2〜3週間 発熱とともに発疹がでる。 桃色の発疹が耳の後ろや
首から始まり、3日で退色
耳の後ろ・後頭部のリンパ
腺腫張・圧痛
1〜5月 発疹出現前7日から
出現後7日

全ての発疹が
消失するまで。
不頸性感染のことも多い。脳炎や紫斑病を
引き起こすこともある。妊娠3・4ヶ月以内
の人が感染すると先天性奇形児の
出現率が高い。
百日咳 百日咳菌 乳幼児 7〜10日 かぜ症状。 3〜4週間後、ヒューヒューと
特有の咳が夜間ひどい。
飛沫感染。
カタル期〜4週間

特有の咳が
とれるまで。
激しい咳は3〜4週間で、3ヶ月咳は続く。
低年齢ほど、症状が重い。
流行性
角結膜炎
アデノ
ウイルス
8型
5〜7日 目がゴロゴロして
痛いがゆい。
目ヤニ・咽頭痛・リンパ腺の腫れ。 一年中
特に夏〜秋
接触で感染する。
プール内感染
充血がとれ目ヤニが
出なくなるまで。
手指の手洗いをこまめにし、タオル、
洗面器は別のを使用。角膜炎をおこし、
視力低下となる。
急性出血性
結膜炎
エンテロ
ウイルス
70型
1〜2日 結膜に出血するので
痛々しくみえる。
症状は比較的軽く、視力にも
影響はなし
伝染力強い。 アポロ11号が月面着陸した年から流行したので
俗にアポロ病とも言う。
咽頭結膜炎
(プール熱)
アデノ
ウイルス
3型or7型
3〜5日 突然39℃前後の
発熱が1〜3日続く。
目ヤニ・咽頭痛・リンパ腺の腫れ 伝染力強い。
プール内感染
充血がとれ目ヤニが
出なくなるまで。
冬でも流行することがあり、アデノウィルスの感染。
ヘルパン
 ギーナ
コクサッキ−
A群
ウイルス
乳幼児 高熱が3〜5日続く。 飛沫感染 風邪の処置と
同様。
夏風邪の一種。幼児以上がなると、咽頭痛、
嚥下痛を訴える。
手足口病 コクサッキ−
A16ウイルス
エンテロ
ウイルス71型
1〜2歳
4歳以下に多い
2〜4日 発熱・手のひら
足の裏に小さい
水疱。
口の中(口内炎)にもできる。
水痘と、違い胸腹背中にはできない。
初夏〜初冬 経口感染
伝染力強い
病状により医師の
指示による
発熱は不定である。食欲不振になるので
消化のよいものを与える。
とびひ 黄色ブドウ
  球菌
連鎖球菌
皮ふが赤くなり、しだいに
米粒大の水疱になり
だんだんと大きくなる。
水疱は薄くやぶれやすい。
ジクジク→かさぶたをつくる。
顔にできると伝染力強。
夏〜冬 ジクジクしたおできからの
浸出液で皮膚に次々と
とびひする。
広範囲の場合休園 急性腎炎等の合併症をおこすこともある。
蚊に刺された後のかきこわしや、すり傷に
救急絆創膏を貼っていると、細菌感染して
とびひとなる可能性も強い。
突発性発疹
(三日熱発疹)
ヒューマン・ヘルペス
ウイルス6型
1歳まで
かかりやすい
突然39〜40℃の高熱が約3
日間続く。耳の後ろのリンパ節
の腫れ、下痢を伴う。
熱が下がるとともに、ばら色の
小さな発疹がでる。2〜3日後
に消失
4〜5日のうちに自然に治る。安静を保ち、
水分を十分に与え、下痢の時は離乳食は
控える。入浴は発疹が消えてから。
伝染性紅斑
(リンゴホッペ病)
パルボウ
ウイルス
1〜2週間 発熱はあまりない。
時に37℃。顔両ほほに発疹。
紅班は蝶々の様な形。
口のまわりにはでない。
冬〜春 飛沫感染
病状により医師の
指示による
蕁麻疹、アレルギーと間違われることも
ある。上肢や大腿部にもレース様紅班が
でる。
溶連菌感染症 溶血性
連鎖球菌
幼児〜学童 1〜3日 高熱半日後、首・胸下肢の
股に淡紅色の発疹。
扁桃腺、首のリンパ腺腫脹。
口の周囲発疹なし、舌赤く肥圧
飛沫感染 主要症状が消失
するまで。
腎炎、髄膜炎の合併症に注意。
抗生剤治療をしっかりする。
インフルエンザ インフルエンザ
ウイルス
1〜2日 突然の発熱(寒気と高熱)。
咳・咽頭痛・頭痛・嘔吐
下痢を伴う。倦怠感。
鼻水・鼻汁・痰などの分泌物は
少ない。リンパ腺腫脹なし。
秋〜春 極めて強い。 なし 発熱など主要症状
消失後、3〜5日。
肺炎になりやすい。予防接種は
卵アレルギーの人は受けられない。