つまずきやすい1歳児の食事
 食べ物を口に入れたまま、飲み込めない子、かめない子、かまないで
丸飲みする子が増えていますが、特に1歳児からこうした傾向が見られ
ます。

 離乳食が終わったばかりの1歳過ぎのころは、大きい子と同じ食事は、
まだまだ食べられないのですが、「1歳になった!」という大人の安心
感からか、この頃から調理形態の不適切さや、放任(自分で食べたがる
ので、自由に食べさせるなど・・・・)がはじまり、食事につまづきを
見せる子が増えてきます。食べさせてもらう食事から、自分で上手に自
由に食べれるようになるまでには一年かかります。

 手の機能は、始め上下に、そしてひじが上がるようになります。そし
て、手首が回り、手首を上手に返すことができるようにならないと、ス
プーンに食物を乗せて口へ運ぶことができません。手首の骨には八つの
骨があり、15歳くらいまでに完成しますが、初めの三つの骨が出来る
のに、2年かかります。3歳半位まで、箸を使ったり、えんぴつやスプ
ーンをうまく握れない理由がわかりますね。それ以前に無理をさせると、
発達を妨げることにもなりえます。

 前歯が出てきた頃は、一口大の大きさや、荒いみじん切りの調理ばか
りだと、前歯で「かみとる」学習ができません。前歯は奥歯より8倍も
感覚が鋭いと言われています。子どもに合った量を、前歯でかみとるに
ふさわしいスティック状の物を、用意してあげましょう。茹でたサツマ
イモや大根、パンの耳などが良いでしょう。

 
スプーンを持つ前に・・・・・
 スプーンを持つ前に、形のあるものをつまんだり、手で持って食べる
ことを、たくさん経験させてください。スティック状の煮野菜・トース
トパン等、一口ずつ前歯を使って噛み切りながら、子ども自身が一口量
を知っていく、大切な行いです。

★ つまみ食べ用のお皿を別に用意してあげましょう。


スプーンを持ち始めたら・・・・
 スプーンを持ち始める頃の目安として、手で食べ物を持って口に押し込
んだり、食べにくそうにスプーンの反対側から食べようとする様子が無く
なったら、持たせて見ましょう。スプーンは柄が長すぎないもの、子ども
が握りやすい物を使いましょう。大事なことは、大人がもう一本スプーン
を用意し、すくいにくいごはんを子どもの口に合った、食べやすい量に調
節して食べさせるなど、子どもができないことを助けてあげること、スプ
ーンですくいやすい大きさの食べ物を用意すること、すくいやすい高さの
ある食器を、用意してあげることの3点がとても大切です。そして、一人
で食べることは、まだまだ無理な時期です。たくさんお手伝いしてあげて
ください。

 
 スプーンは下握りではなく、上握りで。1回の食事の所要時間の目安は
20分です。食事と食事の間は4時間近く開け、遊び始めたら「おなかい
っぱい」「もういらない」のサインで食事を終わりにしましょう。


 最後に園で実際に使っている食器を、紹介します。

 お皿は直径15cmくらいの物です。
すくいやすいように、ふちは5cmく
らいで、まっすぐなっています。ふち
が外向きになっているものは、すくい
づらいと思います。
 スプーンは左が子供用、右が大人用
です。すくう部分は両方とも4cm。柄
は、子供用が10cmくらい。大人用
が13cmくらいです。ご参考にどうぞ。